こちら資料館は奈良市が運営しているのではなく、私設の資料館になります。
有料かと思ったのですけどなんとタダで見学させて頂けるありがたい施設です。

管理をされている方とお話したところ熱心にご説明をして頂いたのですが、展示品のレベルが高く「何だこれは!」の連続でまったく頭にはいりません!どうやって集めたのかと言うと、先代様がむかしに蚊帳商人をされていてその行商中に集めてきたコレクションなんだそう。一つ一つ見るとなるほどと共感するものばかりで誰だって私のようになると思います。

私が魅了されたのはこちらの江戸時代の吊るし絵看板

奈良市奈良町資料館
奈良町資料館にあった展示物
絵看板

今じゃどこにもこんなの見たこといし錯覚するのが目を引きます!
そして永年飽きないその姿は流行が短い今では新鮮でとても勉強になりました!

そもそも江戸時代は今よりも文字が読めない方が多くいたからだそうです。看板に絵が多く用いられたとか。と言っても寺子屋に通う子供が多くいたから、きっと庶民の文化レベルが非常に高かったんだろうと思っています。にしてもそれを理解できるってのも文化が発達していたからでしょうね。

電気がまだない時代ですので看板に電気を灯し営業を知らせるのはできません。
だから軒につるしてそれを知らせたというのも賢いなあって思います。

あとこんな貴重なものもありました。

奈良町資料館にあったさだめがき
奈良市奈良町資料館

「定」と書いて ”さだめがき”

なんて書いてあるのかよくわからないのですけど、ようは堺県から奈良県が独立するってことのお知らせをお伝えする内容。

私、奈良県出身でしたけど知りませんでした!ネットで調べてみると1868年に堺県ができて(廃藩置県は1871年なのに)、1876年に編入されていた記事のコラムが(日本経済新聞)にもありました。

奈良県は昔堺県だった
日本経済新聞2018/7/19コラムより

といっても堺に合併されていたのは1887年までのたったの10年間少し。しかもあなり知られてなかったみたいです。でも驚きました!

展示物はとうぜんまだまだあります。こちらの資料館のお近くに寄られましたらちょいと足を運んで頂いて、展示物にぎりぎり触れないくらい近づいてネットで調べながら時を過ごすものいいかもしれないですね

スポット:奈良町資料館
住所:奈良市西新屋町14-2
電話:0742-22-5509
定休日:年中無休
営業時間:10時~17時

公式ホームページはこちら
naramachi.co.jp/