ならまちがいまほど観光地になるもっと前から営業されている、昔ながらのプラモデル屋さんがあります。
その名は、「模型教材店ミヤサ(ミヤサ模型店)」。

模型教材店ミヤサ(ミヤサ模型店)の外観
模型教材店ミヤサ(ミヤサ模型店)の外観


中に入ってみると、太平洋戦争で使用された戦闘機や戦艦や戦車が多数ディスプレイされていました。
そのディスプレイ自体も売り物で、ちゃんと値段は付いています。

模型教材店ミヤサ(ミヤサ模型店)の戦闘機ディスプレイ
戦闘機のディスプレイ。販売もされています。


奥の作業机で、ご主人が戦艦のプラモデルを製作中でしたので聞いてみました。

ここに飾ってあるのはご主人が作られたものですか?

戦車とかの一部は自分のやけど、戦闘機はプロが作ったやつや。こんな忠実な色は素人ではなかなか出せへんから、そんな値段では普通は買えへんねや。文字や絵も手描きなんやで。

えっ?! 文字や絵はデカール(シール)じゃないんですか?

シールちゃう!さっきから手描きや言うでるやろ!


なんて風に、少々怒られたりしているうちに、話も弾んできました。(笑)

戦闘機ディスプレイのアップ
戦闘機ディスプレイのアップ。これら全部塗装なんですって。


実はここのお店。
昭和26年創業で、奈良県内では最古の模型店だそうです。
ずごいです!68年前って、戦後間も無くですよ。

看板にある「模型教材店」というのも、元々プラモデルなんかはなく、木製の模型しかなかったからだそうです。
当時の列車や零戦なんかの模型も店内にディスプレイされています。

模型教材店ミヤサ(ミヤサ模型店)の木製模型
戦闘機の木製模型


そう。現在も日本のプラモデルといえば、タミヤ、ハセガワ、バンダイ等のメーカーがありますが、これら全て木工の材料と技術が豊だった静岡県で創業されたらしいです。

もちろん、時代とともに木からプラスチックに代わり、現在では工場も中国へと移ってきているらしいです。

しかし、話はプラモデルにとどまらず、第二次世界大戦へ。
零戦にしても三式戦車にしても、材料が無い日本にしては、すごい技術で作られたことには違い無いが、とにかく同時代の他国の戦闘機や戦車と比較したら大人と子供みたいなもんです。
ご主人曰く、燃料も粗悪で行きだけしか積んで無いし、これで勝てるわけがない!
御国の為に死にゆくことが美徳とされる日本の教育は間違っている!と熱く語られていたのが印象的です。

戦車のディスプレイ
戦車のディスプレイも豊富にありました。(なぜかシャー専用ズゴックもw)


なるほど。模型だとしても同じ縮尺の物を並べてみると歴然ですね。
絶対戦争はいけません。

最後に、昭和26年創業の割には看板が最近できたっぽいなぁというのが気になったんですが、どうやら2012年にトラックが接触して破損してしまったので、作りかえたんだそうです。

模型教材店ミヤサ(ミヤサ模型店)の店内
模型教材店ミヤサ(ミヤサ模型店)の店内

戦闘機や戦艦や戦車の模型かお好きな方にはオススメのスポットですよ。

お店:模型教材店ミヤサ(ミヤサ模型店)
住所: 奈良市脇戸町21
電話:0742-23-7384