住吉神社(ならまち内)
ならまち内の、住吉神社(奈良市勝南院町5)

近鉄奈良駅から徒歩で行ける「住吉神社」といえば、今辻子町にもあるのですが、こちらは奈良市勝南院町(しょうなみちょう)にある住吉神社です。
祭神は、表筒男命(うわつつのおみこと)・中筒男命(なかつつのおみこと)・底筒男命(そこつつのおみこと)。
共に水の神様で、外には蔵王権現(ざおうごんげん)が祀られています。
蔵王権現ってあまり聞き慣れないんですが、正式名称は金剛蔵王権現(こんごうざおうごんげん)、または金剛蔵王菩薩(こんごうざおうぼさつ)といい、インドに起源を持たない日本独自の仏なんだそうです。

正式な鎮座年月は定かではく、元興寺(がんごうじ)の境内に古くから鎮座したらしいですが、宝徳2年(1450年)、元興寺と興福寺の争いを起因とする火難のために、現在の場所に祠を造り、住吉四社大神を祀る町名を勝南院とし、安産・町内安全・無病息災・商売繁盛を祈願されています。

一説によると、当社にあった古井戸から毎年3月3日に潮波が湧き出したことが由来となり、その井戸を「汐浪井」と呼ばれたりしています。

例祭は7月31日、御霊神社宮司が執り行うとのことです。

住吉神社
奈良市勝南院町5